皆さま、こんにちは(こんばんは)。
まんじろうです。
朝ドラ「らんまん」が9月29日に最終回を迎えますね。
筆者は熱心に観てましたが、けっこうおもしろかったです。何より、脚本がよかったのでしょう。そういう感想を持ちました。
脚本は長田育恵さん。これだけの長丁場の脚本を手掛けるのは大変でしょうけど、いったいどんな経歴の持ち主なのか。
気になったので調べてみました。
朝ドラ「らんまん」脚本家の長田育恵さん、経歴は?結婚はしている?
牧野富太郎博士のふるさと、佐川にお呼びいただきました。ドラマの最終回を迎えたあと、です。…「らんまん」の企画提案から物語の構想、そして執筆してきたおよそ2年間の日々が、いよいよ終わってしまうのですね。ドラマを応援してくださった皆様へ、心からの感謝を込めてお話しさせていただきます。 https://t.co/oXgt6v200K
— 長田育恵 / Ikue Osada (@tegamiza) September 1, 2023
まずはプロフィールと輝かしい受賞歴をご紹介しておきましょう。
1977年、東京都生まれ。劇作家、脚本家。
早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。日本劇作家協会戯曲セミナー研修課にて井上ひさしに師事。2009年、てがみ座を旗揚げし、全公演の脚本を手がける。
第70回文化庁芸術祭賞 演劇部門 新人賞(てがみ座『地を渡る舟』)
第19回鶴屋南北戯曲賞(グループる・ばる『蜜柑とユウウツ -茨木のり子異聞-』)
第53回紀伊國屋演劇賞 個人賞(青年座『砂塵のニケ』、てがみ座『海越えの花たち』、PARCO PRODUCE『豊饒の海』)
第28回読売演劇大賞選考委員特別賞(公益財団法人せたがや文化財団『現代能楽集X~能「道成寺」「隅田川」より』)
第28回読売演劇大賞優秀作品賞(PARCOプロデュース『ゲルニカ』)
2021年東京ドラマアウォード 単発ドラマ部門 優秀賞(NHK特集ドラマ『流行感冒』)
近作にNHKプレミアムドラマ「すぐ死ぬんだから」、PARCO THEATER OPENING SERIES「ゲルニカ」、劇団四季ミュージカル「ロボット・イン・ザ・ガーデン」などがある。
長田育恵さんは、子供の頃は祖父を含む3世代で生活していたそうです。
下町育ちだけに、脚本にもそういう部分が反映されているのかもしれません。
結婚についてですが、長田育恵さんは結婚しています。旦那さんとの出会いは大学卒業後、出版社に勤めていた時期。なんでもその会社で囲碁が流行っていて、囲碁を強くなりたいと日本棋院に通い始め、その時の職員さんが今の旦那さんだそうですよ。
朝ドラ「らんまん」脚本家長田育恵さん、登場人物の目になって初めて台詞が書ける
朝ドラ「らんまん」脚本家・長田育恵インタビュー(https://www.sankei.com)で、こんなふうに語っています。
連続テレビ小説130話のオファーをいただいたときは、正直重圧はかなりあったのですが、具体的な作業が始まっていくと、私は物語を考えることと、登場人物を生み出してその人物たちの行方を丁寧に追っていくことが大好きなんだとあらためて発見して、とても貴重な機会をいただき幸福な時間だったなと思っています。全てが愛しく印象深いシーンです。
そして最終週は、〝継承〟が大きなキーワードになっています。牧野富太郎さんが生涯かけて集めた標本は40万点以上あるのですが、これが後々活用されなければ、標本は生きることにはならない。万太郎が図鑑を作ると頑張り続けるのも、後の世へと手渡していくためなんです。植物が次に花を咲かせるため種を残していくように、万太郎も未来への種を残していきます。その生き方を最後まで楽しみにしていてください。
本当にその人物に必要な言葉か、厳しくジャッジ
週刊誌「AERA」(23.10.2)では、千本ノックのような日々が続いたと振り返り、「作家として書きたいだけの言葉なのか、本当にその人物に必要な言葉なのか、厳しくジャッジするようになりました」とも語っています。
登場人物の目になって初めて台詞が書けるということのようですね。
タキを囲んでオフショット!
みんなタキが大好きです!💗ずっとこれからも、四人のことを見守っていてください…✨#Instagramには別カットも!#朝ドラらんまん#神木隆之介 #浜辺美波#志尊淳 #佐久間由衣 #松坂慶子 pic.twitter.com/DXNPje8gCo
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) June 30, 2023
神木隆之介の演じる槙野万太郎が、祖母・タキと対峙するシーン。
実家の造り酒屋を継がず、上京し、植物学の道へ進むことを決めた万太郎。タキにきちんとお礼の言葉を述べる。
「おばあちゃんの孫と生まれて、ほんまに、ほんまに幸せでした」
これに対し、タキは――。
「わしは、許さんぞね! わしは、決して、おまんを許さんぞね。許さんぞね……」
この言葉を受け、覚悟を決めて万太郎は出ていくのです。
こういう台詞が観ている人の心に響くということでしょう。だから「らんまん」はおもしろかったんですね。
長田さんは、劇作家の井上ひさしの個人研修生に選ばれていますが、研修生生活の最後の日に、井上ひさしからこんな言葉をかけられたそうです。
「人が人生で一度だけ言うような、言葉に本当の意味が宿る瞬間を、必ず劇のなかに書き込みなさい」
なんと凄みのある言葉でしょう。
その教えを守っているということでしょうか。
素晴らしいです。
これからも、素晴らしい脚本を世に送り出していくことでしょう。
まとめ
今回は「らんまん」最終話を迎え、脚本家の長田育恵さんを取り上げました。言葉の重みを考えさせられましたね。
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