皆さま、こんばんは。
23時の都市伝説のお時間です。
今回は殺人未遂事件のお話です。
文化5年(1808年)の夏、江戸市中のある町屋で、
殺人未遂事件が発生しました。
夫が妻を出刃包丁で斬りつけたんですね。
妻は頭に傷を負いました。
事件のあった家は、夫、妻、8歳の娘の3人家族。
夕刻時、この家で夫婦の言い争いが聞こえ、さらに「ギャー!」という声が。
悲鳴を聞いて隣に住む男がその家に踏み込むと、妻が頭から血を流していました。
隣の男は驚いて、亭主を止めに入ったところ、この隣人も斬りつけられたのです。
いったい何があったのでしょう?
事件の真相とは?
おならが原因で夫が妻を殺害未遂って?
かけつけた町奉行所によると、
状況から三角関係のもつれかと推測しました。
実際、亭主は最初、「女房が隣の男と姦通した」と告白したんですね。
隣の男は独身。ありえない話ではありません。
詳しく聞いても、亭主は浮気現場を目撃しておらず、供述もあやしいものでした。
当然、次に隣の男に事情を聴きました。
「姦通? とんでもない。ありえない」
男は斬られた傷が痛いらしく、すぐに手当てを受けることに。
妻に話を聞こうにも、頭から血を流している状況なので、こちらも手当てを優先しなければなりません。
事情を聴いても、妻は何も語らず。
負傷者は2人。この事件、ちょっと複雑なんです。
犯人の夫をしょっ引いて事情聴取となりました。
おならが原因で夫が妻を殺害未遂はホントだった!
出典:江戸怪奇事件帳、新人物往来社
夫が語った話をまとめると…。
夫が用事から帰宅し、妻が銭湯に行ったときに、娘がしゃべったんですね。
「お父つぁんが留守のとき、隣の人と変なことがあった」
「なんだ、何があった!?」
「おっ母さんから、お父つぁんには言っちゃいけないよ」と、口止めあられたことも娘は父親に伝えました。
夫はてっきり姦通したものと判断し、銭湯から戻ってきたとき妻を問い詰めたのです。
でも、妻は事情を話さなかった。
夫は逆上して斬りつけたのです。
実はもめごとの原因はおならでした。
この町屋は部屋が仕切りで区切られているだけの簡素なもの。
だから真っ昼間、ものすごい屁が隣から聞こえてきました。
あまりの強烈な号砲に、隣の男は「女のくせにすごい屁だな」と笑って言ってしまった。
すると、「自分の家で屁をこいたのをなぜ笑うか。いらぬお節介だ」と、ものすごい剣幕で女が怒鳴り込んできたのです。
こうして口論になり、それを娘が聞いていたんですね。
口論はおさまったわけですが、妻は娘に口止めをしたわけです。
おなら口論なんて恥ずかしくて言えませんからね。
こうして妻にも、隣の男にも、再度詳しく話を聞いて、
すべての辻褄があったのです。
屁にまつわる事件でした。
(参考文献:江戸怪奇事件帳、新人物往来社)
海外ではおならを笑われた女が男性をナイフで脅して逮捕も!
おならに関する事件は、海外でとくに多いようです。
アメリカ・フロリダ州でのこと。
37歳の女が男性におならを笑われたことに腹を立て、ナイフで男性を脅したと、
海外ニュースサイト『Miami Herald』が2018年11月に報じています。
それによると、女は同州にある店で買い物をし、会計をするためレジに並んでいたのですが、
その最中におならをしてしまったと言います。
すると、女の後ろの男性が、おならに気付き、笑ったそうです。
女はそれに腹を立て、持っていたナイフを取り出し、男性に向かって突きつけ脅したのです。女はその後、逮捕されました。男性に怪我はなかったそうです。
ところで、
ヤフー知恵袋の質問に、こんなのがありました。
屁の臭さで心臓麻痺で死んでしまった場合、殺人罪になりますか?
ベストアンサーは以下。
質問の通りだけであれば、殺害する故意がないので、殺人罪になりません。
結果的に死ぬことについては、事故扱いです。
ただし、屁の臭さで死に至る可能性が十分にあることを予期しながら、屁を吸引させて死に至らしめた場合などには殺人罪になる余地があります。
たとえば、その人が何かのアレルギー持ちで特定の屁の成分を吸引すれば心臓麻痺を起こして死ぬことを予期しながら、殊更にその食品を多量に摂取し、密室で放屁してその人が吸引せざるをえない状況におき、死に至った場合など。
素晴らしくユニークな回答なので取り上げました。
まとめ
今回はおなら殺人未遂事件をご紹介しました。23時の都市伝説。23時頃に読んでいただければ、うれしいです(何時でもいいけどww)。
関連記事:
コメント