最近また、「持っている男」が話題になっています。持っている男とは、山口県阿武町が誤って1人の住民に4630万円を振り込んだ事件の被告の男のこと。そう、田口翔被告(24)です。
検察は「自己中心的な犯行、酌量の余地はない」と、懲役4年6か月を求刑
昨年12月27日、山口地裁。
論告で検察は「正当な権限がないのに、不当な利益を得たのは明らか。被害結果は重大。自己中心的な犯行で、酌量の余地はない」として、懲役4年6か月を求刑しました。
起訴状によりますと、田口被告は昨年4月、町から振り込まれた4630万円が誤ったものと知りながら、ネットカジノの決済代行業者の口座に振り替え、不法に利益を得たなどとして、電子計算機使用詐欺の罪に問われました。
田口被告は警察の調べに対し、「オンラインカジノに使った。うまくいけばお金を増やせると思った」と供述。これまでに阿武町は業者などから4630万円を回収しました。また田口被告は解決金347万円あまりを支払い、謝罪することで、町と和解が成立しています。
弁護人の山田大介弁護士は「送金の時にうその情報を入力していない」などとして、電子計算機使用詐欺の罪にはあたらないと、無罪を主張していますね。
この裁判は審理を終え、2月に判決が言い渡される予定です。
YouTuberのヒカルさんが保釈の手助け、自身の会社で雇用
それにしても、この男、SNSなどで「持っている男」と言われています。
というのも、田口翔被告の保釈に一役買ったのが、YouTuberのヒカルさんで、資金提供を行ったということです。
田口翔被告(左)とヒカルさん(ヒカル公式Twitterより)
「ヒカルさんは自身の会社で被告を雇用しました。被告の独占インタビューを自身のYouTubeチャンネルで配信し、さらに話題をさらいました」(全国紙記者)
いきなり、凄い展開でしたね。
それと当時、田口被告とともにネットで叩かれたのが、ミスをしたと疑われた新人職員Aさんでした。なんと、顔写真まで晒されて……。
当然、事実無根の書き込みなどで当時、Aさんやその家族は心身の疲弊を訴えていたと言います。ただ、Aさんは“振込先の書類を金融機関に持っていった”だけらしく、誤送金の手続きには関わっていないとも言われています。
果たして「持っている男」は、判決後、何を思うのか。どんな人生を歩むのか。また、判決に注目が集まることでしょう。
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