次回の「カンブリア宮殿」(11月2日夜11:06~11:55)では、【“都市型BBQ”で急成長する謎のIT企業の秘密!】 とのうたい文句で、デジサーフ社長の高橋佳伸氏が登場しますね。
「地方のバーベキュー場をプロデュースし、賑わいを作り出す事業で年間23億円を稼ぎ出している。BBQのイメージを一新させた異色のIT企業の秘密に迫る!」というものですが、この人物の考え方には共感できる部分が多いです。
今の時代において、遊びをビジネスにし、常識をくつがえす発想の持ち主です。「いい大学に行って、いい会社に入る」といった、そんな常識に背を向け、成功を収めた人です。
その経歴とは?そしてまた都市型BBQを仕掛けて成功した理由とは?
皆さんの参考にもなると思うのでご紹介しましょう。
高橋佳伸デジサーフ社長、突き抜けた経歴とは?
日本経済新聞に社長高橋のインタビュー記事が掲載されました.
デジサーフ社長 高橋佳伸さん: #日本経済新聞 https://t.co/wEMdopyk3h
— デジサーフ (@digisurf_tw) October 25, 2022
デジサーフ(本社:神奈川県藤沢市)は、1993年(平成5年)にIT企業として誕生しましたが、2012年から商業施設の屋上でBBQガーデンを運営開始し、各種メディアに取り上げられました。
その会社の代表が高橋佳伸氏です。コンクリートジャングルの都心部などにBBQ場を次々と出現させている“仕掛け人”で、BBQは都心を離れた自然のなかでするものという常識をくつがえした人です。
いったいどんな経歴なのでしょう。
BBQをレジャーとして楽しむ人は多いですが、これまで都市部で手軽に利用できるBBQ場はほとんどありませんでした。
人気のグランピングも、だいたいは自然の中にあります。一部、都会にもできつつありますけど。
自然の中のBBQ施設
同社は徹底して“遊び”を事業ドメインにすえていますが、高橋氏の経歴にはそれがうかがえます。
「いい大学に行って、いい会社に入る」という、そんな常識に背を向けています。
“遊びを仕事にする”ようになったのは、2000年からのこと。
その頃、高橋氏は一年中世界を回ってサーフィンやスノーボードをする“セミリタイア生活”を送っていたと言います。30歳になってからの8年間、そんな生活を送っていたそうですから、普通ではありません。
高橋氏は奨学金をもらって高校を出ています。
大学をどうするかを考えたとき、「サラリーマンにはなるまい。好きなことをやって一生に一度の人生を楽しもう」という結論に至り、大学には行かず、生まれ故郷の静岡を離れ、ミュージシャンになるため東京へ。
バイトしながらライブハウスで演奏をしていましたが、やがて違和感を覚え、今度はコンピュータのエンジニアになるべくシステム開発会社に就職。
ここで技量を発揮し、No.1のITエンジニアになったと言いますね。
入社して2年目の頃、起業を意識し、まずは個人事業としてSESの仕事を始めました。
24歳のときにデジサーフの前身の有限会社を設立。
ところが、「自分が本当にやりたかったのは、社長業ではない」との想いから、30歳のときに自分がいちばん楽しいと感じていたスノーボードを徹底的にやることに決め、半年間は冬山に籠る生活を。
何もかも、やりたいことを徹底的にする性格なのでしょうか。行動力が半端ないですね。
山ではインストラクターをしながら大会を回り、GWに山を下りると波と雪を求めてインドネシア、オーストラリア、NZ,カナダなど一年中世界を転々と旅をして、サーフィンやスノーボードをする生活。
「いつでも波の情報がわかればいいな」という想いから、海岸ライブカメラを各地に設置してWEBサイトで公開するアイデアも生まれたとか。
高橋佳伸デジサーフ社長、都市型BBQで成功した理由は?
いい大学に行って、いい会社に入って、その先に「いい人生」が待っているとは限りません。
そして8年のリタイヤ生活に終わりを告げ、高橋氏が経営者として最前線に戻ってきたのは2005年。
今度は「自分は会社を大きくすることに挑戦しよう」と決めたそうです。
時代はインターネット黎明期。ここから新たな挑戦をし、今に至るわけでわけですが、BBQは都心を離れて、山や海といった自然のなかで楽しむもの”という常識を変えました。BBQは本来、都心部でこそ必要なレジャーだとう考え方です。
この考えは、過去の経験からくるものでしょう。都心で楽しむレジャーの一つということですから。
筆者が住む大阪でも、小さな企業ビルの屋上にBBQ施設ができたりして話題にもなっています。
同社のスローガンは「余暇をもっと快適に!」。
「人々の快適な余暇のあり方を感じるため、私も会社のメンバーも、どんどん遊びに行って、自分の目でいろいろ見て、たくさん経験することを大切にしています。自分たちが楽しいと思ったことだけをビジネスにしていく。それが当社のやり方です」と、言っています。
高橋氏の人生のテーマは「人生をメイクする」こと。これからも人々の人生が豊かになる新しい価値の創出に挑戦していくことでしょうね。
番組で何を語るのか。楽しみでもあります。
【プロフィール】
高橋 佳伸(たかはし よしのぶ)
株式会社デジサーフ 代表取締役
1966年、静岡県生まれ。24歳で独立・起業し、1993年に有限会社テスを設立。2004年に株式会社デジサーフへ商号・組織変更。
まとめ
真似のできる生き方ではありませんが、「いい大学に行って、いい会社に入る」という考えは、もはや通用しない時代ということでもありますね。
コメント