皆さま、こんにちは。
まんじろうです。
今回は蚊の一生のお話。夏になると、一気に蚊が増えます。刺されるとかゆくなるし、思わず手でパチンと叩きますよね。そんな憎き蚊ですが、血を吸うのはメスだけです。知ってました?しかも、それなりの理由があるのです。それを紐解いていきましょう。
蚊はなぜ血を吸うのか?しかもメスだけ
そもそも、なぜ蚊は人間(動物)の血を吸うのかです。
その前に蚊の一生を記しておきます。
蚊は他の多くの昆虫と同じく、卵、幼虫、さなぎ、成虫の順番に形を変えながら成長します。この成長の仕方を変態と言います。
人間の変態とは違いますよ。
蚊の繁殖力は旺盛です。ちなみにアカイエカ(家にもよく進入してくる蚊です)の場合、夏に産卵した卵はわずか11日で成虫になるのです。そして成虫になってから、5~7日で早くもメスは産卵可能な状態に。
速いですね。一回に150~400個、一生の間に1500個もの卵を産むのです。
おいおい、産み過ぎだろう。
この蚊というのは、化石の中で一番古いものだと、1億7千万年前の地層から発見されたそうですから、人間が地球上に現れるよりもはるか昔から生存していたのです。
ジュラ紀という、暖かく雨の多い時代で、海にも陸にもたくさんの生物が生まれた時代です。
交尾後のメスだけが「吸血」理由は卵を産むため
出典:番組HPより。「チコちゃんに叱られる!」で蚊になった木村多江さん
さて、蚊はメスだけがなぜ血を吸うのか。
実は人間をはじめ、牛・馬・豚・ニワトリなどの脊椎動物の血を吸うのは「交尾後のメス」だけなのです。つまり卵を産む前のメスだけが「吸血」します。
その理由は?
蚊のメスは体重の割に大量の卵を産むため、タンパク質等の栄養が必須となっています。1匹の体重は、およそ2〜3mgですが、十分に血を吸った蚊は6〜7mgの体重になります。
皆さんも、見たことがあるでしょう。真っ赤な血で膨らんだ蚊を。つまり自分の体重の2〜3倍の血を吸うのです。
オスは、血を吸いません。花の蜜や樹液などを吸って生きています。これらが主食なのです。普段のメスも、同じです。
日本にはおよそ100種の蚊がいますが、血を吸うのは、アカイエカ、ヒトスジシマカなどざっと20種類です。
交尾したメスの蚊は、命がけで血を吸って卵を産むのです。どうやら生活エネルギーにはならないと言われていますね。
メスってすごい!
一方、オスは、交尾後にはすぐに死にます。
ああ、蚊の世界でもオスは哀しいです……。
テレビ番組で女優の木村多江が「蚊の一生」を朗読
番組HPより
以前、「チコちゃんに叱られる!」(NHK総合、毎週金曜 午後7時57分)でも、蚊の一生が取り上げられていましたね。この番組は視聴者の質問に答える番組ですが、MCは岡村隆史さんです。
このとき、「蚊の一生」を朗読したのが、女優の木村多江さん。日本アカデミー賞女優が、そんな朗読をするなんて。
蚊の寿命は1か月ほどらしく、種類によっては1年ほど生きる蚊も。そんな「蚊の一生」を一人芝居で朗読したわけです。。
一人舞台 【蚊の一生 life is …】
私は、蚊。
なぜ蚊に生まれたのかわかりません。
貴方だって、なぜ自分が人間に生まれたのかわからないでしょ?
生まれて2週間、汚い水の中で暮らしていました。
そして、大人になってついに大空に飛び立ったの。
(以下略)
いやはや、面白ですね。
蚊の一生の話でした!
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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