皆さん、こんにちは！
2025年春から始まるNHKの朝ドラ「あんぱん」。
モデルは「アンパンマン」で有名な漫画家のやなせたかしさんと妻の暢（のぶ）さんの物語ですね。
やなせさんは有名ですが、暢さんについては知らない人もまだ多いでしょう。
そこで本日は、2人がどこで出会って結婚に至ったのか。
2人の馴れ初めをひも解いていきましょう。
やなせたかしさんと小松暢さんの馴れ初めは？出会いは高知新聞社
出典：やなせたかし記念館
やなせたかしさんと小松暢さんは、戦後の1946年に高知新聞社で出会いました。
やなせさんは高知県出身（東京で生まれたとする資料もある）。記者の試験を受けて合格し、高知新聞社に入社しました。
社会部の配属となって『月刊高知』の編集者となります。
一方の暢さんは大阪市生まれ。父は現在の高知県安芸市出身。
大阪で高等女学校を卒業した彼女も、高知新聞社に。
1946年に高知新聞が31人の応募者から採用した初の女性記者2人のうちの1人、それが暢さんでした。彼女もまた『月刊高知』の編集者に。
2人は同じ部署にいて、ここで顔を合わせたのですね。
やなせさん自身の証言では、やなせさんの前の席が小松さんで、すぐに好きになったと言います。
朝ドラの物語では、以下のように紹介されていましたね。
昭和のはじめごろ、高知の町中をものすごい勢いで走る少女がいました。「ハチキンおのぶ」こと、朝田のぶです。
一方、幼いときに父を病気で亡くした柳井嵩（やないたかし）は、叔父の家に引き取られ、そこでのぶに出会います。二人を結びつけたのは、一個のあんぱんでした。」
暢さんは曲がったことを嫌い、精神的に強くて、それでいて優しい女性だったようです。
「ハチキンおのぶ」「韋駄天おのぶ」というあだ名があったそうですから、かなり活発な女性でもあったのでしょう。
結婚を決めたのは「やなせさんの赤ちゃんが産みたい」の一言
やがて小松さんは「代議士の秘書になる」という理由ですぐに退社して上京し、その約1年後にそれを追うような形でやなせさんも東京に出て、２人は結婚します。
漫画家を目指すやなせさんに暢さんは「なんとかなるわ。収入がなければ私が働いて食べさせるから」と話し、やなせさんも後年「仕事以外はすべてカミさんに頼っていた」と回想していますね。
そんな2人の馴れ初めは？
やなせさんと暢さんの2人が関係を深めたのは、東京への取材旅行でした。
記者は男性3人、女性１人。
国会議員や作家のインタビュー、さらには旅行スポットを紹介するといった内容でした。
高知新聞支局の２階で寝泊まりし、食事は自分たちで作りました。
おでんを買って食べたりもしました。おでんは当時は珍しい食べ物だったんですね。
男性記者がばくばく食べるので、暢さんは自分の分も分けてあげました。
翌日、異変が起きたのです。
食中毒です！
男性記者全員が食中毒となり、免れたのは暢さんだけ。
竹輪とつみれが傷んでいたのです。
早く回復したたかしさんと暢さんは、他の人の分も仕事をこなしました。
このとき、暢さんの行動力や優しさ、美しさにすっかり恋をしてしまったのですね。
やがて高知へ戻ります。
しかし、高知でやなせさんは暢さんの新たな事実を知ることに…。
2人で繁華街へ取材に行ったときのこと。
暢さんはある男性から求婚されていて、そのことをやなせさんに話しました。
「どうすればいい？」
「結婚すればいい」
やなせさんは心にもないことを言ってしまったのです。
理由は自分に自信がなかったから。
男って、そんなことを口走って後悔したりもするんですね。
女性のほうも、「どうすればいい？」と聞いた時点で、実は答えが決まっていたりもします。
取材を終え、夜の街を２人は並んで歩きました。
そのとき、暢さんが呟いたのです。
「やなせさんの赤ちゃんが産みたい」
気が付けば、やなせさんは暢さんを抱きしめていました。
結婚を決めたのは、彼女のこの一言だったのですね。
（参考文献：「やなせたかしと小松暢の人生」MSムック）
感動的なエピソードでしょう。
ムック本
朝ドラでは、どんなふうに描かれるのでしょうか。
気になります。脚本はちょっと違うようですけど。
もっとも、生活は苦しくて貧乏だったと言います。やなせさんの生活が安定するのはずっと先のことですから。
まとめ
本日は朝ドラ「あんぱん」のモデル、小松暢さんとやなせたかしさんの馴れ初めにスポットを当ててみました。結婚の決めたエピソードは感動的ですね。暢さんは75歳で死去、やなせさんは94歳でしたね。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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