皆さま、こんにちは。
昆虫好きのまんじろうです。
本日はセミのお話。
筆者はかつて高知のド田舎に住んでいたので、子供の頃はセミをよく捕りました。
捕るのが楽しかったんですね。庭の幼虫も、穴を掘って捕ったりしましたね。
そんなセミですが、先日、友人が「セミって35度以上になると、鳴かないらしい」と言っていて、へえ、そんなんだ、と思ったんです。
この日はたまたま友人と公園にいたんですが、ちょうど昼時で、「ほら、午前中はうるさく鳴いていたけど、今はセミが鳴いてないでしょ」。
確かに太陽が照りつけ、うだるような暑さです。ということは、気温が35度以上あるってこと?セミにそんなことがわかるのか?
そこで気になって調べてみました!
セミは危険な暑さを感じると鳴かなくなる!
知人は35度以上と言っていましたが、そうではなく、危険な暑さを感じると、身体を保護するために鳴かなくなる。これは事実のようです。
セミは種類によって鳴く条件に適した気温帯があり、日本のセミはだいたい25度〜33度くらいで鳴くといわれています。つまり気温が34度以上に高くなって暑くなりすぎると鳴かなくなるのです。
つまりうだるような暑い日は、セミは鳴かないのです。知らなかったなあ。
もちろん寒くても鳴きません。
セミはなぜ鳴くのか?鳴くのはオスだけ
夏になると、セミがよく鳴いています。鳴いているのはオスだけで、これはメスを呼んでいるんですね。
そしてオスとメスはパートナーとなり、交尾を終えたメスは産卵します。
繁殖行動を終えると、セミは死にます。どうやら、そんなふうにプログラムされているようです。
ひと夏だけの短い命です。
といっても、短い命といわれるのは成虫になった後の話。セミは成虫になるまでの期間は土の中で何年も過ごします。だいたい7年くらいだと言われています。
成虫のセミが生きているのは7日間だけ?死ぬときは仰向けで…
成虫のセミの命は「7日間」だと古い書物などにも書かれています。
しかし、実際に数えたんかい!とツッコミを入れたくなりますね。
これについては、最近の調査で数週間から1か月程度生きるのではないかとも、言われていますよ。
そうでしょう。一斉に7日で死ぬはずがありませんから。
また、木につかまる力を失ったセミは地面に落ちます
飛ぶ力を失ったセミにできることは、ただ地面にひっくり返っていることだけ。
そしてそのまま力もやがて失われ、セミの生命は静かに終わりを告げるのです。
そう、セミは仰向けで命が途絶えるのです。これがセミの一生です。
まあ、中には、メスがまったく来てくれず、一人寂しく死に至るオスもいるかもしれませんね。
角田光代さんの名作、映画化もなった『八日目の蝉』と言う作品があります。これはセミが7日で死ぬことを前提に書かれているようですが、こんな会話があります。
「前に、死ねなかった蝉の話をしたの、あんた覚えてる? 七日で死ぬよりも、八日目に生き残った蝉のほうがかなしいって、あんたは言ったよね。私もずっとそう思ってたけど」
千草は静かに言葉をつなぐ。
「それは違うかもね。八日目の蝉は、他の蝉には見られなかったものを見られるんだから。見たくないって思うかもしれないけど、でも、ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどにひどいものばかりでもないよ、私は思うよ」
とても深いお話ですね。
まとめ
今回はセミのお話でした。どうやらセミも熱中症を予防しているんですね。セミが鳴いていないときは、私達も気をつけないといけませんね。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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