サツマイモビジネスで輸出シェア日本一!くしまアオイファームの池田誠会長の挑戦とは?「カンブリア宮殿」

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次回放送の「カンブリア宮殿」(10月12日(木)夜11時06分~)は、サツマイモビジネスです。筆者はとくに安納芋が好きですが、どうやら今、お芋スイーツがひそかなブームになっているようです。

農林水産省の調査によると、2022年の国内サツマイモ収穫量は6年ぶりに前年比を上回ったとか。このサツマイモに特化した世界に誇れる農業ベンチャーが宮崎県にあります。
それが今回登場の「くしまアオイファーム」で、池田誠会長(52)の素晴らしい取り組みが明らかになります。なにしろサツマイモビジネスで年商13億円超え!(2020年)。
いや~、いったいどのような人物なのでしょうか。

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サツマイモビジネスで輸出シェア日本一!出荷量が農業法人として国内トップ「くしまアオイファーム」

番組の宣伝文句には「かつては普通の一農家にすぎなかったが、なぜ世界を相手にするまでに成長できたのか?あらゆる逆境をサツマイモ一本勝負で乗り越えてきた執念の農業ビジネスに迫る!」とあります。

「くしまアオイファーム」(宮崎県串間市)は、サツマイモの出荷量が農業法人として国内トップを誇っています。
同社の会長兼CEOの池田誠さん(52)は、父の急逝で農業を継ぎました。そして株式会社くしまアオイファームを2013年に設立(法人化)、43歳のときですが、わずか5年で輸出シェアが日本一に!
池田会長の家は、もともとさつまいも栽培農家でした。23歳のとき、父が52歳という若さで亡くなり、家業を引き継いだのです。
おそらく予期しなかったことでしょうね。

ところが今や、国内外へ向けた青果用さつまいもの生産・販売を中心に、第7期(2020年7月期)は約13億8,700万円(前年比120%)の売上を計上しています。

新型コロナ禍の影響で輸出量は一時激減したそうですが、2020年以降の「サツマイモブーム」で国内需要が増え、総出荷量と売上高は伸び続けていると言います。
成長を支えたのは若くて優秀な人材の採用と、新しい技術の導入、さらには池田会長のさまざまな取り組みの結果でしょうか。

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サツマイモビジネス「くしまアオイファーム」、池田誠会長の挑戦とは?

すべては池田会長の新たな挑戦から始まっていますね。
同社が本社を置くのは、宮崎県串間市。人口 1 万7,000人ほどの小さな町です。しかし、さつまいもの輸出量は年間1,200t。日本全体の輸出量の36%ほどを占めているとか。

同社が取り扱う商品は青果用さつまいも。主に取り扱っているのは「紅はるか」、
「宮崎紅」、「シルクスイート」、「安納芋」、「パープルスイートロード」の 5 品種。
それだけではなく、「さつまいもペースト」や「さつまいも麺」、さつまいもプリン」などの加工品も豊富に製造しています。

池田会長の取り組みのひとつが、まず人材登用でしょう。
とても特徴的で、商社や IT、学習塾のフランチャイズなど、さまざまな異分野から積極的に若者を雇用。従業員数は法人設立時の 4 人からすでに20倍以上と膨れ上がっているようです。

自分の思うような農業をしよう

池田社長(当時)が40歳を迎えた頃、先輩農家が自ら命を絶ったことがきっかけで、池田社長は「自分の思うような農業をしよう」と決意。池田社長が早くから目を付けたのが、東南アジアでした。

2012年に輸出を開始すると、池田社長自ら香港や台湾のスーパーに何度も足を運び、試食販売の先頭に立ち、現地の消費者との接点を持ちました。

ここでひとつの発見があったのです。
現地ではさつまいもをそのまま炊飯器に入れて蒸して食べることが多いため、日本で好まれる大ぶりの芋ではなく、むしろ日本では出荷に不適切とされる小ぶりの芋が好まれることを知ったと言います。
だから早速、東南アジアへの輸出向けに小さいサイズのさつまいもづくりを始めました。日本の消費者向けには売り物にならず、JAなどへの出荷対象から外れたもの。これを九州全域の農家と契約を結び、規格外の小さなさつまいもの買取りも開始した結果、輸出量が増加したとか。

従来は二束三文に扱われていた芋を、通常より1~2割高い値段で買い取ることにしたということです。

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池田誠会長の取り組み、社内に「壁」を設けない!

また、社内に「壁」がないことも同社に人材が集まる理由のひとつでしょう。
同社のオフィスには社長室や役員室は設けられておらず、社長や役員の席もほかの従業員と変わらないフラットな配置となっているそうですよ。

社長や役員、部課長といった役職はあるけど、役職の壁を越えて、アイデアをすぐに社長や上司に提案できる環境にあるのです。
もちろん社長や上司がきちんと向き合わなければ、積極的な提案は出てこないわけですが、そのような仕組みがしっかり整っているのです。

「モテること」が評価基準

さらにまた同社の人事評価の基準は、「モテるかモテないか」だそうです。
同社のウェブサイトなどには、「行動指針」として「モテる大人になれ」と記載されています。どういうことでしょう。

池田会長は、「会社というのはファンづくり」だと言います。
ファンがつくのは、会社そのものではなく従業員などの人たち。だからこそ、会社の価値は人にあると言っていますね。

そのため、「モテるかモテないかが人事評価の基準」ということになるのだそう。
ここでいう「モテる」は単にルックスが良いとか、スタイルが良いということではない。
自分に自信を持つことや人に優しくできること、人のせいにしないこと、といった行動指針に従って働くことができているかどうかということだとか。

そして池田会長の従業員を大切にする姿勢は、「ほんの気持ち手当」という制度にも現れています。月に一度、従業員全員が各自感謝を伝えたいほかの従業員に対し、感謝のメッセージを贈ります。贈られた従業員には、贈った従業員からの「ほんの気持ち」という意味で、会社から1,000円の手当が出るという仕組みだそうです。
なんとも素晴らしい仕組みですね。

社長内定総選挙とは?

さらに、もっと驚くのが「社長内定総選挙」。父が早世したこともあり、池田社長(当時)は、後継者を早く決めておこうと考えました。しかし,社長が指名しては従業員の意思が反映されません。そこで,次期社長を従業員全員の総選挙で決定することを考えたのです。

こうして2 か月間の選挙活動後、新たな社長が決まったのです。これまた素晴らしいですね。
こんな会社が世の中にあるなんて……。

まとめ

こんな社風が急成長の秘密ともいえるのではないでしょうか。
ぜひ番組を見て、もっと知りたいですね。とくに焼きいもは好きですから。

安納芋を食べたくなっちゃいましたね。

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