2022年芥川賞と直木賞の受賞作決定、どちらも女性作家

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ニュースこんにちは、こんばんは。ニュースのお時間です。今回は2022年、芥川賞と直木賞について取り上げました。どちらも女性作家です。会見でどんなことを語っていたのか、ご紹介しましょう。

 

今年の芥川賞と直木賞はどちらも女性作家です。

2022年の芥川賞・直木賞

芥川龍之介賞

第167回(上半期)  高瀬隼子  『おいしいごはんが食べられますように』(講談社)

直木三十五賞

第167回(上半期)          窪美澄      『夜に星を放つ』(文藝春秋)

 

 

第167回 芥川賞候補作

『家庭用安心坑夫』/小砂川チト

『ギフテッド』/鈴木涼美

『N / A』/年森瑛

『あくてえ』/山下紘加

 

第167回 直木賞候補作

『絞め殺しの樹』/河崎秋子

『爆弾』/呉勝浩

『女人入眼』/永井紗耶子

『スタッフロール』/深緑野分

 

会見の内容(抜粋)

以下、会見の内容を抜粋

 

高瀬隼子さん

記者:今のお気持ちは?

高瀬さん:とても嬉しいです。嬉しいんですけど、ここに来るまでぜんぜん実感がわかなくて、タクシーで担当編集者の方と来たんですけど、うそかもね、って来ました。まだビックリしています。

記者:受賞を最初に知らせたのは?

高瀬さん:はじめに夫に電話で連絡をしました。よかったねと涙ぐむような声で喜んでくれていました。

記者:小説が果たせる役割とは?

高瀬さん:私自身、社会人となって勤め始めて10年と少しなんですけど、10年前と今現在と少し感覚が違ってきているな、いいほうに違ってきているな、と思うんですね。その中で、小説が果たせる役割なのかどうかわからないんですが、それでも、こんな辛いことがあるとか、こんなことが恐ろしかったりむかついたりする、ということを小説の中で掬い取っていけたら、それを読んで受け取ってくださった方が救われるまではいかなくても、なにか考えて下さったりするのかなとは思います。

記者:食欲について

高瀬さん:食欲は今はゼロになっていて、発表を待っている間もちょっと気持ち悪くなっていました。明日以降に食べられるといいなと思います。

著者:高瀬隼子(たかせ・じゅんこ)さん

1988年生まれ。愛媛県出身、東京都在住。立命館大学部文学部卒業。2019年『犬のかたちをしているもの』で、第43回「すばる文学賞」を受賞。2020年に同作でデビュー。著書に『犬のかたちをしているもの』がある。

 

 

窪美澄さん

記者:今のお気持ちは?

窪さん:嬉しさよりも、まだ実感があまりなくて、身体的な反応が感情よりも先走ってまして、汗が止まらず、飲んだお水のおいしいことおいしいこと。こんなおいしいお水を飲んだのは生まれて初めてじゃないか、というぐらい、美味しかったです。だから多分、今はすごく嬉しいんだと思います。

記者:コロナ禍について

窪さん:五編のなかで、二編がコロナについて書かれていると思うんですが、三年間のなかで、非常に重いものを皆さんも抱えて生きて行かなければいけなくて、せめて小説の中では、ちょっと心が明るくなるものを書きたい、と思って書いたのがこの作品集です。一方で、重い話も並行して書いていたんですけども、なんとなく息苦しくなって、窓を開けずにはいられないような中で、この本が息抜きになってくれればいいなと思って、作品を綴ってまいりました。

記者:今後は?

窪さん:私は遅咲きで、44歳で最初の本が出たので、残された時間が他の作家さんよりも短いんですね。ですので、残された時間で、いかに良質の作品を残すかが課題だと思っておりますので、また直木賞という賞を頂いて、その名前に恥ずかしくないような作品を次々と書いていきたいと思っています。

窪さん:R18文学賞でデビューでしたので、テーマが〝りっしんべん〟の性でしたので、官能小説をたくさん依頼をいただきまして、すごいたくさん書いてきました。ただ、私、ほうっておくと、そんな性的なシーンは入ってこないんですね。ご依頼いただくテーマに必ずりっしんべんの性が入ってましたので、それは小説家として自分が超えなければいけないバーなんだなと思いながら、仕事をしてました。自由に何でも書いていいですよと言ってくださる方が増えてので、私も自由に翼を広げて書けるようになったと思います。

著者:窪美澄(くぼ・みすみ)さん

1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で第8回「R-18文学賞」大賞を受賞。11年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』で第24回山本周五郎賞を受賞、本屋大賞第2位。同作はタナダユキ監督により映画化。12年、『晴天の迷いクジラ』で第3回「山田風太郎賞」を受賞。19年、『トリニティ』で第36回「織田作之助賞」を受賞。その他の著書に『水やりはいつも深夜だけど』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『いるいないみらい』『私は女になりたい』などがある。

 

コロナ禍において、自宅で映画を観たり、小説を読んだりする人が増えているようです。とくに小説は、何かしらの発見や感動があるものです。文章の巧みさなどに感心したりすることもあるでしょう。心の癒やし、心の満足。小説には不思議な力があると思っていますので、読んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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