東野圭吾氏の全著作の国内累計発行部数は、今年の4月3日時点で1億7万7380部。電子書籍を含まない、国内で発行された「紙の書籍」のみの部数です。
各新聞社がこのほど発表しました。
一冊平均100万部発行されている計算となりますね。さらに東野作品は海外でも幅広く翻訳されており、現在37の国と地域で出版中。
東野圭吾氏、紙の書籍のみの部数が１億7000万部超え！
出典：東野圭吾公式ガイド
映画『ガリレオ』のヒットなどもあり、売れまくっています。
今年3月に100冊目となる「魔女と過ごした七日間」を刊行し、累計発行部数が1億7万7380部となりました。1億部を突破した作家には赤川次郎さんや西村京太郎さんらがいると、朝日新聞が報じています。
筆者も好きな作家のひとりで、十数冊を読みました。ミステリー要素が素晴らしく、文体も読みやすいし、名作ぞろいと言えましょうか。
東アジア地域では10年以上前から注目され、数多くの熱心なファンに支持されているようです。映像・舞台化などのメディアミックスも、コロナ禍を経てなお積極的に行われています。さらに近年では東南アジアでの部数も伸長中。
日本人で初めて米国エドガー賞、英国ダガー賞、両賞にノミネートされた作家として欧米圏での評価も高まっているとか。
東野圭吾氏、映画化やドラマ化でますます人気に
出典：ガリレオSPドラマ『禁断の魔術』公式Twitter
東野氏のコメントは以下のとおり。
「日本推理作家協会の理事長をしていた頃、内田康夫さんの1億部突破記念パーティに出席させていただきました。あの時には夢の数字だと思っていましたが、まさかの到達に私自身が一番驚いています。多くの方々の支えがあってこその数字で、この場を借りて感謝したいです。もちろん最大の功労者は、私の物語世界に付き合ってくださる読者の皆様です。ありがとうございます。これからもがんばります」
東野圭吾氏、印税収入はいくらになる？
さて、下世話な話で申し訳ありませんが、これだけ売れると、印税収入はいくらでしょうか？
ざっと計算してみました。
印税は本の10％が基本です。ただ、出版社によっては、印税が６％とか８％とかもあるようですし、逆に売れっ子作家の場合は、10％以上もあるようです。
印税は出版された本１冊に対する収入です（売れた部数は関係ありません）。
たとえば、1500円の単行本で印税契約10％で出版した場合、印税は１冊150円なので以下の計算式になります。
1000部 15万円
1万部 150万円
10万部 1500万円
100万部 1億5000万円
100万部のベストセラーなら、１億円超えの印税収入です。ただ、取材費や資料代など経費がかかりますけどね。新聞連載や週刊誌連載などを経て単行本化されると、先に原稿料も入ります。
筆者もかつて単行本を出したことがありますが、初版１万部で、印税10％でした。
余談ですが、お笑いコンビ「麒麟」の田村裕さんは、2007年に出版した自著「ホームレス中学生」が大ヒット、印税２億円を手にしたと、言っています。
さて、東野圭吾さんの1億部。
1000万部で、15億円ですから、１億部で150億円を稼いだ計算になります。
凄い！
今、小説で売れている本はミステリーか時代小説でしょうか。
東野圭吾さんの小説をまた読みたくなりますね。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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