9月28日、米倉涼子さん(47)が、11月に開幕する主演ミュージカル「CHICAGO」を降板することが分かった。その理由が「急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害」によるドクターストップです。この聞き慣れない仙腸関節障害って、いったいどんな症状なのか。かなりやっかいなものなのか。気になったので、調べてみました。
米倉涼子さん「CHICAGO」降板の理由は急性腰痛症及び仙腸関節障害
米倉涼子さんは1912年に「CHICAGO」でブロードウェーデビュー。17、19年にも出演。今年10周年の節目を迎え、まさに米倉涼子さんのライフワーク的作品です。
日本人女優初となる4度目のブロードウェー主演に注目が集まっていましたが、運動機能障害によりドクターストップがかかったということです。これって、ただ事ではないでしょう。
米倉涼子さんのコメントは以下です。
<米倉涼子 コメント>
ここ数か⽉毎⽇悩まされていた激痛がなかなか改善されず、⾝も⼼も出演準備にすら⾄らなかったのが本⾳です。
今回お医者さまより⾝体的負荷の⾼い舞台出演は難しいという診断を受けました。
それでもCHICAGOという夢の舞台の25周年記念公演、何としても出演したくて出来る限りのトレーニングと治療を⽇々頑張ってきたのですが、観てくださる⽅の⼼を揺さぶるコンディションには到底値しておらず、この度の苦渋の決断が⼤変悔しく、本当に残念です。
公演を⼼待ちにしてくださっていた皆様、関わってくださっていた全てのスタッフの皆様に、深くお詫び申し上げます。
私は志半ばで⽌む無く降板しますが、この作品はコロナ禍も越えて、アメリカのミュージカルとしてはBroadwayで最⻑上演記録を更新しています。その記念すべき公演を是⾮お楽しみ頂きたいですし、公演の成功を祈っています。
私⾃⾝は、この作品での次なる挑戦に向かってゆっくりまた歩きだしていきたいと思います。
(引用・米倉涼子さんの個人事務所のHPより)
米倉涼子さんを悩ませている仙腸関節障害とは?
ところで、米倉涼子さんを悩ませている仙腸関節障害(せんちょうかんせつしょうがい)とは、どんな症状なのでしょうか。
仙腸関節は、骨盤の骨である仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)の間にある関節です。周囲の靭帯により強固に連結されています。仙腸関節は脊椎の根元に位置し、画像検査ではほとんど判らない程度の3~5ミリのわずかな動きを有していると言います。
中腰での作業や不用意な動作、あるいは繰り返しの負荷で関節に微小な不適合が生じ、痛みが発生。これがかなり激しい痛みだと言われていますが……。
もっとも、仙腸関節障害は、決して珍しいものではないようです。一般的に出産後の腰痛に仙腸関節障害が多いと言われています。女性だけでなく、老若男女を問わず腰痛の原因となっています。
治療方法としては、安静、鎮痛剤(痛みどめ)、骨盤ゴムベルトといった保存的治療がまず行われるそうです。これらの治療で改善しない場合はブロック注射や手術のようですが……。
また、米倉涼子さんは2019年に低髄液圧症候群を発症しています。この病気は、脳と脊髄の周りを満たす髄液が漏れることによって、頭痛、めまい、首の痛み、耳鳴り、視力低下、全身倦怠感などの症状が現れるそうで、治療法や診断方法も確立されておらず、完治が難しいと言われていますね。もう大丈夫だとは思いますけど……。
今後は静養し、イベント出演など他の仕事は続ける予定
なお、事務所によると、米倉涼子さんは6月ごろから腰などに激しい痛みがあったそうで、今後は静養しながら、イベント出演など他の仕事は続ける予定。「シカゴ」の公演はいずれも代役が出演し、予定通りに開かれるということです。
早く元気になって欲しいものです。
コメント