歌手の氷川きよしさん（45）は、2022年の大晦日に出演したNHK紅白歌合戦を最後に「歌手活動休止」を宣言。表舞台から消えましたね。
未だ復帰の兆しはないですが、今後、どうなるのでしょうか。なぜ活動を休止したのか。ジェンダーレスをカミングアウトし、女性化しているのはなぜか。そんなことを調べてみました。
氷川きよしさん、なりたい自分になることが自分の人生。ますます自分らしく、自分に素直に
最近は見た目も完全に女性的になっていますね。デビューした頃のイケメンの男らしさはまったくありません。
なぜ、活動休止に至ったのか。所属事務所「長良プロダクション」では、「いったんお休みを頂き、自分を見つめ直し、リフレッシュする時間をつくりたいという本人の意向を尊重し、このような決断に至りました」と経緯を報告していますね。
デビュー20周年、2019年の記念イベントでは、報道陣の前で氷川さんは、「なりたい自分になることが自分の人生。ますます自分らしく、自分に素直に」と話し、このあたりから「kiina（キーナ）」というニックネームを名乗り始めました。
同時にまた、雑誌インタビューで、長年抱えていたという問題の「ジェンダーレス」をカミングアウトしました。
氷川さんは幼い頃女の子っぽい見た目から、よくイジられて苦労したようです。その頃から「自分をさらけ出したらダメだ」と思うようになり、デビュー後も演歌の世界、男の世界で生きていこうと頑張っていましたが、どこかで何か違う…と感じていたと語っています。
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氷川きよしさん、ジェンダーレスをカミングアウト！LGBTとは違う？
ジェンダーレスは、「LGBT」とは少し違うようですね。
LGBTとは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの4つの頭文字をとった総称です。
一方のジェンダーレスは、ジェンダー(男女の社会的・文化的な区別)がないこと、または区別をなくそうとする考え方のことで、性別の枠に囚われないで、メイクとかファッションを自由に楽しむ人のことを指します。
ジェンダーレスは「男女の境界を無くす・区別しない」という意味合いなので、性別に関係なく同性や異性、どちらも対象となるバイセクシュアルを好きになったりと、恋愛の在り方は人それぞれのようです。
●氷川きよしさんがカミングアウトした理由とは
氷川さんがカミングアウトしたのは、デビュー20周年を迎える直前、2019年12月のことでした。告白したタイミングについて「デビューして20年経ったことが大きい」と語っています。
本当の自分を出しちゃダメだと思いながら精一杯頑張ってきましたが、デビュー20周年という節目の年を迎えるにあたり、“これからは本当の自分を表現していきたい”という想いが強まったようです。
親しい作詞家の湯川れい子さんからも、自分らしさを表現できないことに悩んでいたとき、「あなたには神様に与えられた使命がある。あたなはあなたらしくやりなさい」とアドバイスされたそうです。
もっとも、2017年 からすでにビジュアルが激変しました。
アニメ「ドラゴンボール超」のOP曲『限界突破×サバイバー』を披露したときのこと。
え？ なんか随分変わったなあ。
ビジュアル系のメイク＆ファッションで、これまでのイメージとあまりにかけ離れたその姿に驚愕した方も多かったでしょう。
氷川きよしさんは、2000年にシングル「箱根八里の半次郎」でデビューしました。そのときのCDジャケットがこちらです。22歳、キリっとした顔つきで、アイドル演歌歌手としてデビュー当時から注目されていました。ジェンダーレスとはほど遠いイケメンです。
デビューの頃はイケメン、男らしい雰囲気でした！
氷川きよしさん、自分らしくありのままの姿で音楽を表現したい
カミングアウト後の反応は、どうだったのでしょうか。これについては、比較的受け入れられた感じでしょうか。
ファンも、「自分らしく生きるって素敵！」などと、応援&フォローをする人が多かったようですね。
ところで、ご両親の反応はどうだったのでしょう。
路線変更のいちばんの理解者は母親だったそうです。
氷川さんは福岡県出身、一人っ子でご両親にとても愛されて育てられたようです。トーク番組「徹子の部屋」に出演した際、最近のビジュアルについてお父様からは「好かん。男は男らしくしろ。知らん」と言われたと語っていましたが、終始笑顔で、関係は良好なのでしょう。
お母様とは毎日電話するほど仲が良いらしく、カミングアウトする前から相談していたようです。その際「やるんだったら徹底的にやりなさい」と励まされたそうですよ。
氷川きよしさん、無期限の活動休止を発表、その真相は？
2022年12月31日をもって歌手活動を休止することを発表しましたが、休止期間は決まっていません。
休養・休業の理由について、ご本人も「リフレッシュのため」と語っていますが、いろいろな憶測が飛んでいますね。
どんな理由か、大きくは３つ。
■まず１つ目は、豊胸&性別適合手術をするため。
この情報は驚きですが、実はこんな報道がありました。
なんと、氷川さんは一度は海外で性転換手術（性別適合手術）を受けることも考えたそうです。しかし、大先輩である美川憲一さんなどから〝親から貰った身体を傷つけてはダメ〟と反対されたそうで、これは週刊新潮が報じています。これが事実だとしたら、ひょっとして性同一性障害？
■２つめの理由は、恋人との結婚準備をするため
氷川さんの彼氏は、松村雄基（まつむら ゆうき）さんと噂されていますね。
熱愛報道は写真週刊誌フライデーによるものですが、最初の報道は2010年7月。そこから一度破局したようですが、2014年4月に熱愛が再度発覚。ただ、筆者は恋愛が続いたとしても結婚はないと思いますけどね。
出典：thetv.jp 噂になっている松村雄基さん
■３つめの理由は、kiina（キーナ）に改名して復帰するため
氷川さんは、インスタグラム上で、kiina（キーナ）と名乗っていますし、氷川きよしとしての活動は終了し、Kiina（キーナ）として活動再開すると言われているのです。
これがいちばん理解できますが、どうなんでしょう？
氷川きよしさん、週刊誌で生きづらさを告白
氷川さんは以前に、週刊新潮の取材で〝生きづらい〟胸のうちを語っていました。
小さい頃は、ナヨっとして女の子っぽかったから、よく「オンナ！」とか「オカマ！」ってイジメられて苦労したこともあった。
そういう風に言われてきたから、自分をさらけ出したらダメだと。お芝居をやっても男の子らしくしようとか、「みんな一緒にさせる」という世間のルールに沿って生きてきた。どうしても、人と違っていると貶められ、イジメられるのが日本じゃないですか。
だからデビューさせていただいてからも、演歌の世界で、男の世界で生きていこうとやってきたけれど、なにか違うと思っていて……。私には私の生き方があるし、みんなはみんなの生き方がある、それでいいんじゃないかって。
そしてそのワケを、初めて告白していますので、引用しておきます。
やっぱりデビューして20年経ったことが大きい。自分の中で、10年じゃまだ生意気だけど、20年でようやく歌手として成人を迎えたような感じがしてきて。これまでは、本当の自分を出さないように、出さないように生きてきた。女性っぽさとか透明感とか、美について自分は色々な見せ方を持っていても、出しちゃダメと思いながら、精一杯頑張ってきた。けれど、素直な気持ちを言わず生きてきたって思いも募って……。
みんなが求める「氷川きよし」に徹してきたけど、40歳を過ぎて、人としてもっと表現の幅を広げたいという気持ち。そもそも演歌というのは様式美、つまり、こうあるべきという型がある。日本独特の素晴らしい音楽だけれど、その中に収まらない「自分の性分」というものもあって――。
週間新潮2019年12月19日号掲載
さらにまた、活動休止直前、特集番組『Kiinaパーティー～氷川きよしと最高な夜～』（NHK総合）に出演したとき、その思いを告白しています。
同郷の先輩でもあるお笑いコンビの博多華丸・大吉とのやりとりです。
トークの中で、氷川さんは「22歳でデビューさせてもらって、とにかく氷川きよしっていう役割を果たさないといけない。お応えしないといけない。そういう思いがすごく強くて……演歌もポップスも好きなので、いま表現したい音楽、もう1回リセットして、歌を歌っていきたい」と話しました。
休養期間の過ごし方については、氷川さんは「海外は絶対行きたいです！アメリカの名前に変わってるかもしれません」。さらに氷川さんは「歌が好きですし、歌が自分を支えてくれて、生きる力をもらえた……弱虫で、引っ込み思案な自分を歌が強くしてくれたというか……だからこれからも歌い続けていきたいですし、ずっと皆さんに忘れないでいてほしいなって思います」と続けています。
最後に
2022年12月14日、23年に及ぶ歌手生活の締めくくりとなる「氷川きよしスペシャルコンサート2022 きよしこの夜～Vol.22」が東京国際フォーラム（東京・丸の内）のホールで開催されました。２日間の公演でのべ1万8000人を動員したそうですから、やはり人気が高いです。
復帰が待たれます。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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