大阪梅田の書店で新刊本が300円OFFで販売、これって再販制度違反か?

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皆さんは、本は好きですか?
筆者は好きです。書店で小説や雑誌を買うことも多いです。

過日、大阪梅田の書店に立ち寄ったとき、新刊本が300円引きで売られていました。

そのコーナーには「人気タイトルが今だけ300円OFF!キャンペーン実施中
と大書きされていました。

おお、ありがたい。

ん? 待てよ。
新刊本というのは、再販制度があるから、古本と違って割引販売はできないのでは?
これって、違反では?
そんなふうに思ったんですね。

再販制度(再販売価格維持制度)とは、出版社が書籍、雑誌の定価を自社で決め、書店などで定価販売ができる制度のこと。出版社と販売会社(取次)、販売会社と書店、それぞれの間で再販契約を結んでいる。(出版科学研究所)

つまり、新刊の本というのは、定価が決まっていて、全国どこの書店でも同じ値段なんですね。

例えば、スーパーで売られているイチゴのように、A店では1パック380円、B店では同じようなものが400円、C店では450円といった値段格差はないんです。

1500円の新刊本はどこの本屋でも、同一価格1500円。それは常識でしょう。
もちろん古本は違いますけど。

もう少し詳しく紹介すると――。

日本の出版市場は年々減少傾向にあって、紙の出版物の売り上げは1996年をピークに、最近ではその半分近くまで落ち込んでいると言われています。

しかし、アメリカやヨーロッパの国々の出版市場は、近年、縮小がみられるものの、日本ほどではないようです。

日本と世界各国の出版業界の違いはなんでしょう?

まず挙げられるのが、再販売価格維持制度。日本では書籍カバーに価格が印刷されています。これは出版社が販売価格を決めているためです。

スーパーで売られている野菜や果物などは、スーパー側が販売価格を決めるので、各店で値段が違ってくるわけですね。

したがって、「書店が本の価格を決めたら、本はもっと売れるのでは?」という専門家の意見もあるようです。ただ、安売り競争が起こって書店が生き残れなくなるとも……。
(電子書籍は再販制度適用外です)

ちなみに、アメリカでは書店が価格を設定できるのです。

話を元に戻しますが、筆者が立ち寄った書店では、300円OFFで販売中!
『世界史の分岐点』『2025年日本経済再生戦略』『観察力の鍛え方』など、いろんなタイトルが並んでいます。すべてSB新書ですけど。

で、筆者が買い求めたSB新書、『書ける人だけが手にするもの』(斎藤孝著)には、300円OFFのシールが貼ってありました。裏表紙を見ると、定価990円が消され、特別価格660円となっていましたよ。

新刊本が300円OFF!

196ページ。
660円なら、安いか。確かに特別価格でしょう。

他の本も300円引きですから、ちょっとお得!
でも、こういうキャンペーンはあまり見たことがありません。もっとも、他の書店でもあるようですけどね。

これはいったい?

気になったので、一般社団法人「日本書籍出版協会」に問い合わせてみました。

「新刊本であっても、出版社の取り決めで、一部割引で販売することはあるかと思います」

(日本書籍出版協会)

なんだ、そういうことか。

再販制度違反でもなんでもありません。

筆者にしても、最近はAmazonで検索して古本を買うケースが増えていますが、理由は単に新刊本は高いから。
このような割引販売がもっともっと増えて欲しいものですね。

ちなみに、この書店では2月28日までキャンペーンを実施中ですよ。

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