大阪の御堂筋といえば、イチョウ並木が有名です。秋には銀杏が実り、かつてはこの銀杏を拾う人もいましたね。今は市民に配布されます。この銀杏、実がなるのはメス木だけだと知ってましたか?しかも、御堂筋のイチョウ並木からメス木はどんどん減少していっています。なぜか。将来的には銀杏が消える?気になったので調べてみました。
大阪御堂筋のイチョウ並木、銀杏のできない雄木に植え替えられている

大阪・御堂筋の沿道に植えられているイチョウは約970本。秋の紅葉シーズンともなると、美しい黄色に彩られ、秋の深まりを告げてくれます。同時にたくさんの銀杏が実り、ファンには嬉しい一方で、逆に「臭い」と思う市民も多いようです。
このイチョウには性別があり、雄雌にわかれますが、オス木には銀杏はできません。できるのはメス木だけです。しかも、御堂筋のイチョウについては銀杏のつかないオス木に植え替えられていっているのです。

「ギンナン落とし」で集められた銀杏は11月に市民に配られる
今年の9月26日午後10時過ぎ、大阪市北区の新御堂筋の沿道では、紅葉シーズンを前にした恒例の作業「ギンナン落とし」が実施されました。集められた銀杏は、11月に市民に配布される予定です。(場所や時期については10月末までにHPで公開予定)
大阪市緑化課によりますと、沿道にあるイチョウ約970本のうち、銀杏をつける雌樹は約260本。大阪市では、必要に応じて新たに植え替えるイチョウを、銀杏のつかない雄樹に切り替えているということです。なぜなら、銀杏を臭いと思う市民がいることに加え、足を滑らせたりするなど、歩行者の安全を守るためだとか。
またそれぞれに「樹木カルテ」が作成され、計画的に管理されてもいます。
この御堂筋のイチョウ並木は「近代大阪を象徴する歴史的景観」として平成12年度大阪市指定文化財に指定されました。
御堂筋が国から移管された平成24年度に、すべての樹木について専門家による樹木調査を行い、個々のイチョウの樹木カルテを作成して計画的な管理を行っています。なお、腐朽したものや樹形不良木については、昭和50年代から適宜、更新を図っており、新たに植え付けるイチョウについては、都市の景観等を考慮して、雄木を植え付けています。
(大阪市 建設局公園緑化部緑化課HPより)
現在、どうなっているのか。気になったので、緑化課に問い合わせてみました。
「メス木に植え替えていっているのは事実です。現在、御堂筋のイチョウデータ(雌雄樹の本数など)については精査中です。ただ、将来的にすべて(メス木が)なくなるわけではありません」(緑化課)
「串揚げ」など銀杏は美味しい
つまり、銀杏のできるメス木も残す、ということのようです。よかった。銀杏は食べたいですから。先日も居酒屋で銀杏の串揚げを食べたばかり。やはり美味しかったです。

御堂筋のイチョウも、そろそろ色づく頃でしょう。
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ヤフーニュース:御堂筋のイチョウ並木の銀杏についてhttps://news.yahoo.co.jp/articles/48a4890620fac9eea32c5b9d9304409c7feb13d3
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